バイクは楽しい!気持ちよく乗るための覚えたい知識集
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バイクの動力部分 その構造

エンジンの仕組み

バイクを構成するパーツを大きな塊として分類する場合、動力発生装置はバイクを動かす核の部分といっても過言ではありません。その名の通り物を動かす力を発生させる装置で、移動を行うあらゆる乗り物に備わっている装置です。

動力発生装置はいくつかのパーツで構成されますが、中心となるのはエンジンです。最も、エンジンだけで車両を動かすことはできません。燃料となるガソリンを供給する部分や、外から空気を取り入れる部分、エンジンの内部で爆発が起きた際に発生するガスを排出する装置、エンジンの熱を冷却するパーツなどがあります。

エンジンの仕組みは簡単にまとめると、空気と燃料を混ぜ合わせることで爆発を発生させ、爆発によるエネルギーをタイヤに伝えることです。バイクのエンジンと自動車のエンジンは基本的な仕組みこそ同じですが、異なるエンジンを搭載する必要があります。車両がコンパクトなバイクはエンジンを搭載するスペースが限られているため、効率よくエンジンを収めるため、サイズやレイアウトが考えられています。サイズが小さいと排気量も少なくなりますが、自動車よりも車体が軽量なため、パワーで劣ることはありません。また、エンジンが外部に露出しているので、選ぶ時にはデザイン性も大きなポイントとなります。

ドライブチェーンの仕組みと種類

パーツを分解

ドライブチェーンはスプロケットとともに、バイクの動力を後輪タイヤに伝えるために非常に重要な部品です。この部品をよく近づいて見てみると、リンクと呼ばれる小さな部品が、まるで一般的な鎖のように繋がって一本のドライブチェーンを形成していることがわかります。

ひとつひとつのリンクは、外と内の2種類のプレート、ピン、ブッシュ、ローラーからできています。ピンは保護のためにブッシュで覆われ、その外径にローラーが位置し、これらを2種類のプレートで挟んで1組のリンクを形成しており、スプロケットと複数のローラーが歯の底の部分で接することによって張力が発生し、スプロケットから外れることなくエンジンの動力が伝達されるようになる仕組みになっています。

このバイク部品には大きく、スタンダードとヘビーデューティーの2種類があり、後者はさらにピンとブッシュの間にグリスが封入されているシールと呼ばれるものと、まったく注入されていないノンシールの2種類に分かれています。このうち、グリスが塗られたヘビーデューティーは、最も高価な種類である一方で最も耐久力があり、一般的な使用方法であれば走行距離が2万kmに達するまでは交換しなくても乗り続けられるのが特徴です。